小学生の英語が苦手、嫌がると感じたら、最初に増やすべきなのは単語暗記や書き取りではなく、「短く聞く」「安心してまねる」「生活の中で一言だけ使う」時間です。英語への不安が強い子ほど、正しく言わせる前に、声に出しても大丈夫だと思える経験を小さく作ることが立て直しの出発点になります。
小学校で英語に触れる時間が増えたことで、「うちの子だけ苦手なのでは」「発音ができないまま高学年になると困るのでは」「英語教室に行かせたほうがいいのか」と悩む保護者は少なくありません。学校で楽しそうにしている子もいれば、家で英語の話をすると急に黙る子、アルファベットを見るだけで嫌がる子、発音を聞かれるのを恥ずかしがる子もいます。
この記事では、小学生が英語を苦手に感じる理由を分け、家庭で確認したい条件、学習方法の比較、明日から試せる手順、ケース別の支え方まで整理します。文部科学省の小学校学習指導要領では、中学年で外国語活動、高学年で外国語科として英語に関わる学びが位置づけられていますが、家庭で大切なのは先取り競争ではなく、子どもの不安を下げて「分かる、言える、また試せる」を積み重ねることです。
結論:英語が苦手な小学生は「聞く・まねる・少し使う」から戻す

英語が苦手な小学生にいきなり「単語を覚えよう」「文を書こう」「発音してみて」と求めると、子どもは余計に身構えることがあります。特に、英語の音に慣れていない段階では、聞き取れない、言い方が分からない、間違えたら恥ずかしいという不安が先に立ちます。
立て直しの順番は、まず短く聞くことです。1回5分以内で十分です。英語の歌、教科書に関係する音声、短いあいさつ、絵本の読み聞かせなど、意味を全部理解しようとしなくても耳に入るものから始めます。次に、言えそうな一言だけまねます。「Hello」「I like cats」「It's sunny」など、短くて使う場面が見える言葉が向いています。
最後に、家庭の中で少しだけ使います。朝に「Good morning」、好きな食べ物を見て「I like apples」、天気を見て「Sunny」と言うだけでも、英語はテストのためだけのものではなく、気持ちや身近なことを表す言葉だと感じやすくなります。
正しさより「言っても大丈夫」を優先する
発音や文法を最初から細かく直すと、子どもは「間違えるくらいなら言わない」と考えやすくなります。もちろん、学校や教材で正しい形を学ぶことは大切です。ただ、苦手意識が強い段階では、最初の目的を「完璧に言う」ではなく「声に出せた」に置くほうが続きやすくなります。
たとえば、子どもが「サンキュー」と言ったら、まず「言えたね」と受け止めます。そのあと親が自然に「Thank you」と返せば、子どもは責められずに音を聞き直せます。家庭では、採点するより、安心して試せる空気を作ることが大切です。
書く練習はあとから少しずつ入れる
英語が苦手な子の中には、アルファベットを書くことが大きな負担になっている子もいます。小文字の形、線の向き、単語のスペル、罫線の位置を同時に意識するのは、小学生にとって簡単ではありません。書くことが苦手な子に、最初から単語練習を多く入れると、英語全体が嫌いになりやすくなります。
まずは聞く、まねる、カードを選ぶ、絵と音を結びつけるなど、書かなくてもできる活動を入れます。書く練習は、慣れてきてから「今日はaとbだけ」「好きな単語を一つだけ」のように小さく始めるとよいです。
家庭の目標は学校の学びを支えること
家庭で英語を支える目的は、学校より先に難しい内容へ進むことだけではありません。学校で聞いた言葉を家で思い出す、分からなかったことを責めずに整理する、短い音声にふれる、英語を話題にしても嫌な時間にしない。こうした土台づくりも十分に意味があります。
家庭での英語時間が親子げんかになるなら、量を減らしてください。英語にふれる時間をゼロにしないことも大切ですが、英語のたびに怒られる経験を重ねないことはもっと大切です。
英語を嫌がる理由は、能力不足より「不安の入口」にある

英語を嫌がる子を見ると、「向いていないのかな」「努力が足りないのかな」と感じるかもしれません。しかし、英語への苦手意識は能力だけで決まるものではありません。音を聞く不安、声に出す恥ずかしさ、文字を書く負担、学校で分からなかった経験、親の期待の重さなど、入口はいくつもあります。
聞き取れないまま進むと不安が強くなる
英語は日本語と音のつながり方が違います。聞き慣れていない子にとって、短いあいさつでも、どこで言葉が切れているのか分かりにくいことがあります。耳で分からないまま「まねして」と言われると、子どもは何をまねればよいか分からず固まります。
この場合は、長い音声を聞かせるより、短い言葉を何度も聞ける形が合います。音声を止めて一緒に笑ったり、手拍子を入れたり、同じフレーズだけを使ったりすると、英語の音への抵抗が少し下がります。
発音を聞かれるのが恥ずかしい
小学生は、周りにどう見られるかを気にし始める時期でもあります。英語の発音は、いつもの自分の話し方と違うため、ふざけているように感じたり、笑われるのが怖かったりします。親が良かれと思って「もっと英語っぽく言って」と言うと、子どもはますます言いにくくなることがあります。
発音に不安がある子には、親子で同時に言う、ぬいぐるみに言う、音声にかぶせて小さな声で言うなど、注目されにくい方法が向いています。最初から一人で発表させる必要はありません。
アルファベットや単語を書く負担が大きい
「英語が苦手」と言っている子の中には、実は音や意味よりも、書くことが負担になっている子がいます。大文字と小文字の違い、bとd、pとqのような形の似た文字、単語のつづり、罫線の使い方で混乱することがあります。
書く負担が原因なら、ワークの量を増やしても苦手意識が強まる場合があります。カードを選ぶ、絵と単語を線で結ぶ、聞いた言葉を指さす、なぞり書きだけにするなど、書く前の活動を増やしてください。
親の心配が子どもに伝わりすぎている
保護者が英語を大切だと思うほど、子どもへの声かけは強くなりやすいです。「今からやらないと困るよ」「英語は将来必要だよ」「みんなやっているよ」と言いたくなる場面もあるでしょう。ただ、子どもにとっては、英語そのものより親の不安が重く感じられることがあります。
心配を伝えるより、今日できる一つの行動に落とすほうが効果的です。「5分だけ聞こう」「好きな動物を英語で一つ選ぼう」「今日は言わなくても聞くだけでいいよ」のように、次の行動が見える言葉に変えます。
原因を見分けるチェックリスト
- 英語の音声が流れると表情が硬くなる
- 声に出す場面になると黙る、ふざける、逃げる
- アルファベットを書く宿題だけ極端に時間がかかる
- 「間違えたら嫌だ」「笑われる」と言う
- 英語の教材を見るだけで親子げんかになりやすい
- 学校の英語が分からなかった話をしたがらない
- 好きな歌やキャラクターの英語には少し反応する
当てはまる項目がある場合、英語そのものを避けているというより、不安の入口で止まっている可能性があります。
家庭で始める前に確認したい条件

英語が苦手だからといって、すぐに教材や教室を増やす必要はありません。まず確認したいのは、子どもが学校でどのように英語に触れているか、家庭で使える時間はどのくらいか、どの場面で嫌がるかです。
学年と学校での扱いを確認する
文部科学省の小学校学習指導要領では、中学年の外国語活動と高学年の外国語科が位置づけられています。一般に、3・4年生では英語に慣れ親しむ活動、5・6年生では教科としての学びが入ります。ただし、学校や自治体、使用教材、授業の進み方によって、家庭で感じる負担は違います。
低学年のうちから焦って先取りするより、いま学校で何に触れているかを見ます。あいさつ、色、数、曜日、好きなもの、自己紹介など、学校で扱っている近い内容を家庭で短く思い出すほうが、子どもはつながりを感じやすくなります。
家庭で使える時間を小さく見積もる
英語は毎日長くやらないと意味がない、と考える必要はありません。苦手意識がある子には、5分から始めるほうが現実的です。帰宅後、宿題、習い事、夕食、お風呂、就寝までの流れを見て、どこに短く置けるかを考えます。
おすすめは、生活の中の決まった行動に結びつけることです。朝食前に英語のあいさつを一つ、夕食前に英語音声を一つ、寝る前に好きな単語カードを一枚。時間が短いほど、親も子も続けやすくなります。
どの活動なら表情がやわらぐかを見る
英語が苦手な子でも、すべてを嫌がるとは限りません。歌なら聞く、カードなら選ぶ、動画なら見る、親と一緒なら言う、一人なら読む、書くのは嫌だが聞くのは平気など、活動によって反応が変わることがあります。
家庭では、できない活動を責めるより、少し反応がよい活動を入口にします。歌が合う子に最初から単語テストをする必要はありません。カードが合う子なら、カードを選ぶところから始めればよいです。
親がどこまで関われるか決める
英語学習は、親が毎回発音を教えたり、文法を説明したりしなくても構いません。むしろ、親が苦手意識を持っている場合は、無理に先生役になると親子で疲れます。親の役割は、音声を流す、時間を区切る、できたことを確認する、教材を出しやすくするなどでも十分です。
英語が得意な親ほど、細かく直したくなることがあります。苦手な子には、親の知識を全部出すより、子どもが続けられる量に整えることを優先してください。
英語学習の選択肢を比較する

小学生の英語学習には、音声教材、英語絵本、単語カード、市販ワーク、タブレット教材、オンライン英会話、英語教室など、さまざまな選択肢があります。大切なのは、人気や量だけで選ばず、いまの苦手の原因に合うものを一つ選ぶことです。
| 方法 | 向いている子・家庭 | 注意点 | 始め方 |
|---|---|---|---|
| 音声を聞く | 声に出す前に英語の音へ慣れたい子 | 長すぎると聞き流しだけで終わりやすい | 1回5分、同じフレーズをくり返す |
| 英語の歌・絵本 | 遊びや物語から入ると安心する子 | 意味を全部説明しようとすると重くなる | 好きな場面や言葉を一つ選ぶ |
| 単語カード | 絵と音を結びつけたい子 | 暗記テストにすると嫌がる場合がある | 好きなカードを選んで一言だけ言う |
| 市販ワーク | 書いて確認するほうが落ち着く子 | 書く量が多いと負担になりやすい | 見開き全部ではなく数問から始める |
| タブレット教材 | 音声や映像があると取り組みやすい子 | 画面時間や学習以外の誘惑を決める必要がある | 時間と場所を決め、終わったら親に見せる |
| 英語教室・オンライン | 家庭だけだと会話の相手が足りない子 | 発話の不安が強いと負担になる場合がある | 体験で子どもの表情と疲れ方を見る |
音声教材は、苦手な子の入口になりやすい
英語の音に慣れていない子には、音声から入る方法が向いています。親が発音を教えなくても、音源を使えば自然な音を聞けます。重要なのは、長く流すことではなく、短く同じ表現にふれることです。
たとえば、1週間は「I like ...」だけを聞く、天気の言い方だけを聞く、色の言い方だけを聞くなど、テーマを絞ります。聞いたあとに必ず言わせる必要はありません。言えそうな日だけ一言まねるくらいで十分です。
会話系の学習は、安心できる相手かを見る
英語教室やオンライン英会話は、実際に英語を使う経験ができる一方、発話への不安が強い子には負担になることもあります。体験するときは、レッスン内容だけでなく、子どもが終わったあとにどんな表情をしているかを見てください。
「楽しかった」と言わなくても、次も行ってみると言う、先生のまねを家で少しする、英語の話題を嫌がらないなら、合う可能性があります。逆に、体験後に強く疲れる、泣く、英語の話題を避ける場合は、家庭で短く慣らしてから再検討しても遅くありません。
ワークは「少なめ」「やさしめ」から選ぶ
書いて学ぶワークは、学んだことを確認しやすい方法です。ただし、英語が苦手な子には、分厚いワークや書く量の多い教材が負担になりやすいです。最初は薄いもの、説明が短いもの、絵が多いもの、答え合わせが簡単なものを選びます。
学年相当より少しやさしい内容から始めても構いません。英語に限らず、苦手を立て直すときは「できる問題で手を動かす」ことが大切です。できる経験が増えると、少し難しい内容にも向かいやすくなります。
家庭でできる英語の立て直し5ステップ

ここからは、家庭で一週間試せる手順です。大きな計画を立てるより、子どもが「これならできそう」と思える小ささにします。
1. 英語に触れる時間を5分にする
最初の目安は5分です。英語への抵抗がある子に、20分、30分の計画は重すぎることがあります。音声を一つ聞く、カードを三枚見る、歌の一部だけ聞くなど、終わりが見える量にします。
短すぎると感じても、まずは続けることを優先します。英語を始めるたびに親子げんかになる状態から抜けるには、「すぐ終わる」「責められない」という安心感が必要です。
2. 同じ表現を一週間使う
毎日新しい単語を増やすより、同じ表現をくり返すほうが苦手な子には合います。たとえば「I like ...」を一週間使い、好きな食べ物、動物、色を入れ替えます。文の形が同じなら、子どもは安心して言いやすくなります。
表現は短くて構いません。「Hello」「Thank you」「I like blue」「It's rainy」など、生活の中で使えそうなものを選びます。意味の説明は短くし、使う場面を一緒に作りましょう。
3. 親子で同時に言う
一人で発音するのが恥ずかしい子には、親子で同時に言う方法が向いています。音声に合わせて一緒に言う、ぬいぐるみに向かって一緒に言う、親が先に少し大きめに言って子どもは小さな声で言う。注目されすぎない形にすると、声が出やすくなります。
子どもの発音をすぐに直すより、親が自然に言い直すほうが穏やかです。子どもが「アイライクキャット」と言ったら、親が「I like cats. 猫が好きなんだね」と受けるだけでも、音のモデルになります。
4. 書く日は週に数回でよい
英語の書き取りが苦手な子は、毎日書かせなくても構いません。聞く日、言う日、カードを選ぶ日、書く日を分けます。書く日は、アルファベット一文字、好きな単語一つ、なぞり書きだけなど、量を小さくします。
書く練習を入れるときは、完成度より負担を見ます。手が止まる、泣く、消し直しが多い場合は、量を減らすか、なぞり書きに戻します。書くことへの抵抗を減らすには、成功しやすい量にすることが大切です。
5. 週末に「嫌だったこと」も聞く
一週間試したら、できたことだけでなく、嫌だったことも聞いてください。「音声は大丈夫だった?」「言うのは恥ずかしかった?」「書くのは多かった?」と、選択肢を出すと答えやすくなります。
嫌だったことが分かれば、次の週は調整できます。音声が長いなら短くする、発音が恥ずかしいなら同時に言う、書く量が多いならカードに戻す。家庭学習は、子どもの反応を見ながら変えてよいものです。
一週間の進め方例
| 曜日 | 内容 | 目安 | 親の関わり |
|---|---|---|---|
| 月 | 英語音声を一つ聞く | 5分 | 意味を全部説明しない |
| 火 | 「I like ...」を親子で言う | 5分 | 同時に言う |
| 水 | 好きな単語カードを三枚選ぶ | 5分 | 選んだ理由を日本語で聞く |
| 木 | 好きな単語を一つなぞる | 5分 | 量を増やさない |
| 金 | 歌や絵本の同じ場面を聞く | 5分 | 一言だけまねてもよい |
| 土 | できた表に丸をつける | 3分 | 嫌だったことも聞く |
| 日 | 休み、または好きな英語を一つ | 0〜5分 | 無理に増やさない |
この例は、英語を得意にするための特別なメニューではありません。英語への抵抗を下げるための入り口です。子どもの様子に合わせて、もっと短くしても構いません。
ケース別に英語の支え方を変える

英語の支え方は、学年や苦手の出方によって変わります。兄弟姉妹で同じ方法が合わないことも珍しくありません。
低学年は遊びと音から入る
低学年で英語に触れる場合は、勉強らしさを強くしすぎないことが大切です。歌、絵本、色、動物、食べ物、あいさつなど、身近な言葉から入ると、英語への抵抗が少なくなります。
まだ書くことに慣れていない子に、アルファベット練習を多く入れる必要はありません。音を聞く、まねる、指さす、選ぶ、遊びの中で言う。こうした活動でも、英語の入口としては十分です。
高学年は「やらされ感」を減らす
高学年になると、英語が教科として扱われる場面が増え、子ども自身も得意不得意を意識しやすくなります。この時期は、親が細かく管理しすぎると反発につながることがあります。
「今日は聞く、言う、書くのどれならできそう?」「学校で出た表現と、好きな単語のどちらを使う?」のように、選択肢を出して本人に決めてもらいます。完全に任せるのではなく、決める場面を少し渡すと、やらされ感が下がります。
発音を怖がる子は、声の大きさを選ばせる
発音を怖がる子には、「大きな声で言って」と求める前に、声の大きさを選ばせます。心の中で言う、小さな声で言う、親と同時に言う、音声にかぶせて言う、ぬいぐるみに言う。言い方の選択肢があると、子どもは少し試しやすくなります。
発音が違っても、まずは意味が通じる場面を作ります。親が笑わない、細かく直しすぎない、言えた事実を認める。この積み重ねが、次に声を出す土台になります。
書くことが苦手な子は、なぞり書きと選択式を使う
英語の書き取りで止まる子には、いきなり白紙に単語を書かせるより、なぞり書き、選択式、線で結ぶ問題が向いています。文字を書く負担を減らすと、意味や音に意識を向けやすくなります。
書けないことを英語全体の失敗にしないでください。「今日は聞く日」「今日はカードの日」「今日は一文字だけ書く日」と分けると、英語にふれる機会を残しながら負担を調整できます。
英語教室を迷う家庭は、体験で相性を見る
家庭だけでは会話の相手が足りない、親が英語に苦手意識がある、子どもが友達と一緒のほうが楽しいという場合は、英語教室やオンラインの体験を使うのも一つの方法です。ただし、体験で見るべきなのは「すぐ話せるようになるか」ではなく、子どもが安心して参加できるかです。
先生の声かけ、発話を待ってくれる雰囲気、間違えたときの扱い、レッスン後の疲れ方、家庭で英語の話題が増えるかを見ます。合わない場合は、別の形式を試すか、家庭で短く慣らす期間を置いても構いません。
よくある質問

Q. 小学生の英語は何から始めればよいですか?
A. 苦手意識があるなら、短い音声を聞くことから始めてください。
最初から単語をたくさん覚える、文を書く、発音を一人で言う形にすると、負担が大きくなる子がいます。まずは5分以内で、同じフレーズや歌を聞くところから始めます。言えそうなら親子で同時に一言だけまねます。聞くことに慣れてから、カード、会話、書く練習を少しずつ足すと続けやすくなります。
Q. 親の発音に自信がなくても大丈夫ですか?
A. 音源を使えば、親が完璧に発音できなくても支えられます。
親が英語を教え込もうとしなくても、教材や教科書に付属する音声、英語の歌、読み上げ音声などを使えます。親は発音の先生になるより、音声を流す、時間を短くする、子どもが言えたことを受け止める役割で十分です。親も一緒に学ぶ姿勢を見せると、子どもは間違いを怖がりにくくなります。
Q. アルファベットを書くのを嫌がるときはどうすればよいですか?
A. 書く量を減らし、なぞり書きやカード選びに戻してください。
アルファベットを書くことは、形、向き、線、位置を同時に意識するため、負担が大きい子もいます。嫌がるときは、白紙に何度も書かせるより、なぞり書き一文字、好きな単語一つ、カードを選ぶ活動にします。書く練習を休んでも、音を聞く、言葉を選ぶ、意味を確認する形で英語にふれることはできます。
Q. 英語教室やオンライン英会話は必要ですか?
A. 必須ではありませんが、家庭だけで難しい場合の選択肢になります。
英語教室やオンライン英会話は、会話相手や学習リズムを作りやすい一方、発話への不安が強い子には負担になることもあります。必要かどうかは、子どもの性格、家庭の時間、苦手の原因によって変わります。体験を使う場合は、料金や回数だけでなく、子どもが安心して参加できるか、終わったあとに英語への抵抗が増えていないかを見てください。
まとめ:英語は「できる一言」から親子で戻せる

小学生の英語が苦手、嫌がるときは、勉強量を増やす前に、不安の入口を分けることが大切です。音が聞き取れないのか、発音を聞かれるのが恥ずかしいのか、書く量が負担なのか、学校で分からなかった経験が残っているのか。原因が違えば、家庭での支え方も変わります。
明日から試すなら、次の三つで十分です。
- 英語の音声を5分以内で一つだけ聞く
- 言えそうな一言を、親子で同時にまねる
- 週末に「できたこと」と「嫌だったこと」を一つずつ聞く
英語は、最初から正しく長く話す必要はありません。苦手意識がある子にとっては、「聞けた」「一緒なら言えた」「今日は嫌じゃなかった」という経験が次の一歩になります。家庭では、学校の学びを責めずに思い出せる場所を作ることから始めてください。
教材や教室を選ぶ場合も、先に子どもの不安を見ておくと判断しやすくなります。音に慣れたいのか、会話の相手が必要なのか、書く練習を少ししたいのか。目的が決まれば、無理にたくさんの方法を試さなくても済みます。
近い悩みを続けて整理したい場合は、小学生カテゴリで家庭学習や苦手克服のテーマを確認できます。学習方法を比べたいときは、選び方・悩み解決も参考にしながら、子どもが安心して始められる小さな方法を選んでください。
今日できることは一つだけで十分です。英語音声を短く聞き、子どもの表情を見て、次に試す量を決めましょう。
小学生カテゴリで近い悩みを読む